序章 歌舞鬼町の抗争

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夜中だと言うのに喧騒さめやらぬ 歌舞鬼町 一番街 チンピラたちの小競り合いを 止めては 一息ついた 自警団 リーダー 穏田 大和 そこへ 無線に一報が「三番街 中華飯店にて 鬼化人暴れています 現在 帝光大学パトロール隊が交戦中です」 「リーダー 帝光大のパト研が出発ったのなら 楽勝ですね」 「そうだな あそこの研究会員は猛者揃い しかも 会長の林さんは冷静沈着 まあ まちがいはないと思うが 念のため 加藤 三隅 両名は現地へ向かってくれ こちらの小競り合いの始末を着けたら 俺も向かう 」 「了解」 と 加藤 三隅 二人が エアーサークルで 三番街へ 向かって行くのを見送り 穏田 大和 まだ 暴れている 三名のチンピラを 素手で 叩きのめしては  拘束 すぐ近くの自警団事務所へ 連行した その時 「三番街中華飯店 手に負えません リーダー 援護者送ってくださぁい」と絶叫に近い 無線が 三隅から 入電 自警団事務所にいた二名の若い衆共々  すぐに 出動した 彼らは 三番街に着いて 驚きのあまり 息を飲み込み そこでは 恐るべき光景が 三隅と加藤 両名が 叩きのめされていて その二人に 食らいつくように 化け物のような者が 数名 集っていました 「てめえら 何もんだぁ 」 頭にきた 穏田 拳をその化け物に放ってそいつらを吹っ飛ばして 三隅を 救い出し。 すぐさま 加藤の体に集っている化け物へ 攻撃を仕掛けようとしたその時  わけのわからない現象が 加藤隊員に起きていて 倒れ込んでいた加藤 いきなり 立ち上がるや ウオォーーーーーーーー 絶叫 なんたることか? あの図体の大きな加藤の体が 破裂したかのように 急に膨張し 自警団のパトロール服が引きちぎれて ムキムキの筋肉が メキメキと音を出して 今までの加藤の二倍の巨体に変貌していくではありませんか 「加藤 何が起きたんだあ!?」 穏田リーダーの目の前で 膨張した加藤を見つめながら 先程 すくわれた 三隅が「帝光大の林さんに噛みつかれたんです 加藤は」 「なんだとぉ その林会長はどこにいるんだぁ」 「中華飯店の中で 他の隊員共々 やつらに噛みつかれて うちらが到着した時は ここら一帯 あの化け物だらけでした」と三隅の指差す方を見れば 目の前の加藤のような化け物が
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