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『素晴らしい』
ぴのきおが感嘆の声を漏らした。
『なるほどね。だけど、真司くんが2番を選んだ理由は本当にそれだけかい?まだ何かあると思ったんだけどねぇ』
「あとは普通に2番の内容が嘘臭いと思っただけだ」
『あれれ?一応、三つとも当たり障りのない問題を用意したはずなんだけど、なんで分かったんだ?』
思った通りの反応だった。ぴのきおは悔しそうに頭を抱えている。
「理由は二つある。一つは俺がここに連れてこられるとき、ぴのきおは俺の名前を呼んで『ミーツッケタ』と言っていた。もしも、ぴのきおの言うとおり、ゲーム参加者を本当に無作為に選んでたなら、見つけたなんて言い方はしない」
ぴのきおはしばし沈黙して『二つ目の理由は?』と問う。
真司は挑発的な笑みを作ると、きょとんとしているぴのきおに引導を渡してやる。
「一つ目と三つ目に比べて、二つ目の情報はやけに口数が多いと思っただけさ」
『……それだけ?』
「自分でも気づいてないのか?ほら、昔からよく言うだろ?嘘つきはよく喋るってな」
ぴのきおが再び沈黙する。そして、けたたましい笑い声が洞窟内に反響した。
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