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二、
高架線
駅に着くと、
すでに父が迎えに来てくれていた。
ロータリーに車を止め、
手を振る父は昔よりふくよかだ。
彼の後ろには白い軽自動車が太陽に照らされ輝いている。
車は子どもが巣立って老人二人だからと、
半年前に買い替えたばかりだった。
土曜日の昼間ということもあり、
駅近辺の道路は空いていた。
信号にもほとんどひっかからず、
車は滑るように目的地へと進んでいく。
窓を流れていく景色は、
以前来たときとあまり変わっていない。
唯一、
今、
止まっている信号の角にあったクリーニング屋がコンビニに変わったくらいだろうか。
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