2人が本棚に入れています
本棚に追加
第2話 反省文と空飛ぶ紙ヒコーキ!
ふぁぁ...。
大きな欠伸が漏れる、午後1時半。
あたし...成瀬杏子は古典のノートに突っ伏した。
はひぃぃ...。昼下がりの古典ってなんでこんなに眠いのかね。
『古典』って書いて上に『ねむけ』ってルビをつけるべきだと
思うんだよねぇ。
「成瀬さん!大きな口を開けてはしたない...何してるんですか」
言うまでもなく、古典の先生の叱責が飛ぶ。
でもあたしは良くも悪くも正直なのが取り柄なんです、はい。
「見ての通りの生理現象です!欠伸ってご存知ありません?」
あたしは元気よく片手をあげて応答。
ピキッ、と音を立てて先生のこめかみに青筋が浮かぶのに、そ
う時間はかからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!