第2話 反省文と空飛ぶ紙ヒコーキ!

1/16
前へ
/30ページ
次へ

第2話 反省文と空飛ぶ紙ヒコーキ!

ふぁぁ...。 大きな欠伸が漏れる、午後1時半。 あたし...成瀬杏子は古典のノートに突っ伏した。 はひぃぃ...。昼下がりの古典ってなんでこんなに眠いのかね。 『古典』って書いて上に『ねむけ』ってルビをつけるべきだと 思うんだよねぇ。 「成瀬さん!大きな口を開けてはしたない...何してるんですか」 言うまでもなく、古典の先生の叱責が飛ぶ。 でもあたしは良くも悪くも正直なのが取り柄なんです、はい。 「見ての通りの生理現象です!欠伸ってご存知ありません?」 あたしは元気よく片手をあげて応答。 ピキッ、と音を立てて先生のこめかみに青筋が浮かぶのに、そ う時間はかからなかった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加