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「へっへっへ...脱出成功っ」
お屋敷の垣根を飛び越えて、あたし...成瀬杏子はペロリと舌を出
した。
門限が5時ってさ...、さすがに早すぎるわ。
だってあたしは華の女子高生なんですから!
「杏子!どこ行ったお前!」
「杏子!戻ってきなさい!」
両親の制止なんてムシムシ。
なんてったって自由が一番ですからね。それにウチには優秀な
お姉様がいるもんで。
でもそぉーだなぁ。普通に失踪は味気ねぇなぁ。
あたしはニヤッ、と微笑むと、右足のヒールをその場に落とす。
シンデレラですな!フッ!
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