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走りながら男の子が尋ねてくる。
「...っつーかお前、こんな時間に何してんだよ?そんなヒラヒ
ラした服着て...靴も片方しか履いてねぇじゃんか」
「作品名はズバリ【囚われのシンデレラ】だよ」
ドヤ顔をして胸を張ると、男の子は「ダメだこいつ本物の馬鹿
だ」とでも言いたげに目を細めた。心外な!
「俺が聞いてんのはそういう事じゃないんだよ...大体こんな時
間に出歩いてたら襲われることぐらい想像つくだろ?」
「それって遠回しにあたしが可愛いって言ってる?照れるなぁ」
「...言ってない。てかもう黙れ。逃げ切るまで口閉じて歯ぁ食い
しばれ」
すいませんでした。
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