第1話 自由な毎日を。

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走りながら男の子が尋ねてくる。 「...っつーかお前、こんな時間に何してんだよ?そんなヒラヒ ラした服着て...靴も片方しか履いてねぇじゃんか」 「作品名はズバリ【囚われのシンデレラ】だよ」 ドヤ顔をして胸を張ると、男の子は「ダメだこいつ本物の馬鹿 だ」とでも言いたげに目を細めた。心外な! 「俺が聞いてんのはそういう事じゃないんだよ...大体こんな時 間に出歩いてたら襲われることぐらい想像つくだろ?」 「それって遠回しにあたしが可愛いって言ってる?照れるなぁ」 「...言ってない。てかもう黙れ。逃げ切るまで口閉じて歯ぁ食い しばれ」 すいませんでした。
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