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「ううん。そ、そんなに待ってないよ。あ、あの……そ、それより、乙川さん。こんな遅くに家から出てきて……ほほ本当に大丈夫なの? ぼ、僕達。ま、まだ、高校生だし。ごごごご両親が心配なさっているんじゃ……」
女慣れしていない彼は、ドギマギしているのか少々どもりがち。
しかも、見た目同様、お堅すぎる台詞を吐きながら、自分に向けられる熱い視線から目を逸らしてしまう始末。
そっぽを向かれ、ショックを受けそうになったものの、彼の耳が真っ赤になっているのを見て、ただ単に照れているだけなのだと理解した乙川は満面の笑みを浮かべて、元気よく返事をした。
「うん! 大丈夫。だって、まだ18時だよ? それに……」
そこで言葉を切った彼女は、突然、面堂の両手を握りしめた。
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