第二話

4/13
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
 ダマークラッカス星人は、変幻自在で、あらゆるものに姿を変えることが出来るのだが、彼らの星では酸素ではなく、一酸化炭素が充満しており、呼吸器も当然、一酸化炭素を吸って、二酸化炭素を吐き出すように出来ているため、地球上で生きていくには姿かたちを変えるだけでは生きてはいけない。  その為、地球上で生活するには、地球生物の体を乗っ取るしかない。  しかも、彼らのエネルギー源は【欲望】から発せられるエネルギーである。  特に、人間の欲の強さは他の生命の持つソレとは桁外れに強い。  器にも栄養源にもなる人間の体に目をつけた彼らは、人間に寄生し、地球を侵略することに決めたのだが、そんな彼らに、まさかの落とし穴があった。 【欲】をエネルギーとする彼らにとって、まだ【性欲】を解放していない処女は穢れを知らない血液が循環している。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!