第二話

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 欲を欲する彼らにとって、純潔は鬼門。  体内に入ることは容易いが、そこからが問題。  体を乗っ取ろうとしても、体全体に張り巡らされた性を知らぬ美しき血液は、【聖なるシールド】を張って彼らの侵入を拒む。  器を乗っ取ることが出来ない彼らは当然、別の器を目指して処女の体から出ようとするが、何故か、女の蕾(芯)に囚われ、逃げ出すことすらできない。  そんな彼が生き残る道はたった二つ。  器の主である人間との共存、もしくは、処女喪失によって体を支配するかのどちらか。 「面堂くんといつかは……」  大好きな彼を思い浮かべ頬を真っ赤に染めた彼女は顔を左右に振った。 「ううん。彼と男女の一線を超えたら、私はアイツのモノになってしまう。けど、このままじゃ……」
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