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必要最低限なものしか備え付けられていない殺風景な室内。
その中で、一番の存在感を放つベッドの上で絡み合う男女の姿。
いいや――絡み合うというよりも、一方的に白衣の男性が女性の体をまさぐっているように見える。
窓から侵入した乙川は、片膝と片手を床についた三点着地の姿勢のまま、息を潜めて、二人の様子を伺う。
よく見ると、着ている病衣ははだけ、白く滑らかな肌が露わになっているものの、女性は目を瞑ったまま、ぐったりとした感じで仰向けになっていた。
熱を孕んだ息を荒く吐き、昂ぶりを抑えきれない男は、薄く開いた彼女の口を自分の唇で塞ぐと、ねちょりとした舌をねじ込み、口内を蹂躙しつつ、寝転がっている状態でも、存在を主張し続ける二つの丘を揉みしだいている。
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