第五話

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「おやおや。さっきまでの威勢の良さはどこへやら……勝気な女が涙を溜めるのはたまりませんねぇ……」  カチャカチャと尖った歯を鳴らし、横スリットの入った特殊な目をギョロギョロと動かし、怯える彼女の顔を隅々まで捉えると、舌を頬から目尻へと這わせた。  ビクリと震える乙川の血と涙を堪能するダークパスはハァハァと息を荒くし、「さぁ……そろそろ、貴女の身体も味わいましょうか」と言って、狂暴なまでに膨張し、筋を浮かしたウツボもどきを彼女のはちきれんばかりの胸へと走らせた。  両腕の自由が奪われ、防御できない彼女の胸の頂に達した赤黒い生殖器は、丸い口をパクリと開けて、その先端を含んだ。 「ふふふ。服の上からでも、ジュニアの涎は浸透しますから……貴女のチェリーが敏感になるのもスグですよ」 「やめてぇぇぇっ!」  耳元で囁かれる厭らしい言葉を掻き消すほどの大きな悲鳴をあげた途端、「ウグッ」と、唸り声を出したのはダークパスの方であった。
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