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「あんっ」
火事場の馬鹿力とはよくいったもの。
体を思いっきり跳ね上がらせた反動によって、彼の上から乙川が思いっ切り跳ね返された。
顔面から取り除かれたπ圧。
ようやく吸う事ができる新鮮な空気。
ダークパスは何度も大きな息を吸っては吐いてを繰り返した。
「あ~あ。乳窒息なら幸せの中で死ねたのにぃ~」
歯も折られ、雄としての大事な部分までも使い物にならなくされたダークパスに、ダーマクラッカス星でブイブイ言わせていたころの面影などない。
それでも、なんとか立ち上がると、いつか必ず復讐すると誓うように目を赤く光らせた。
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