コートの男

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次の夜 私はまた腕によりを掛けて料理を作っていた。 今日はパスタを作ろうと思い麺を茹でている最中だった。 ーピンポンー 「はーい。誰ですかー」 良太が出ようとした。 「ちょっと待って良太」 良太を必死で止めて部屋にいかせた。 時計をみると8時だった。 覗き穴を見てもやっぱり誰もいなかった。 ドアを開けると今度はクマのぬいぐるみが置いてあった。そして周りを見てみると緑のコートを着た男が去っていくのが見えた。 それを見て「捕まえてやろう」と思った。 私はこう見えて柔道で全国大会まで行った事がある。その腕はまだ衰えてはいないはずだ。 そう思いコートを着て良太には「すぐ帰るから待っててね」と、だけ伝えて家を出て行った。 外は雪だった。 その雪が月明かりに照らされて幻想的に見えていた。 そういえば、昨日もこんな雪だったな。 そんな事を思って走っていった
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