始まりから終わりまで

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 過去の偉人に対して毒づき八つ当たりしつつ、渾身の怨念を籠めてクソッタレのリア充どもを睨みつける。  わかっている。彼女が出来ないのは自分の責任だ。処刑された事にしたって、関係ない上に悪いのは寧ろクラウディウス二世だ。クラウディウス二世にしたって兵の士気を維持するため、戦争に勝つ為には致し方ないと言えるし。  え? 何言ってるかわからないって?  バレンタインデーについて詳しく調べてる奴なんて、物を叩くために多くを知らないといけない非リアくらいだって?  はは……爆発しろ。そしてググれ。  学校が終わると俺は街外れの教会に駆け込み、祈った。もとい呪った。頭を振り乱しながら。 「リア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ね…………爆ぜろ砕けろ燃え尽きろぉぉぉぉ!!」  神聖なキリストの神になんて罰当たりなことしてんだといわれても仕方がないが、元はと言えば此処のとこの宗教が悪い。ウァレンティヌスはキリスト教の司祭なわけだし。ちょっとくらい憂さ晴らしに呪われても誤差だ誤差。自業自得だこんにゃろう。  そんな理屈を超越した理不尽さで俺が白眼を剥きながら狂乱していると、なんとそんな俺に声がかけられた。今の俺は言うまでもなく、一見頭がおかしい奴なんだが、声かけるとか正気か?     
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