それからの日々

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中学生になっても俺の夢は変わらなかった。 部活は美術部に入った。絵を描くのが得意とかじゃなく、風景とか描けたら将来役に立つんじゃないかと思ったんだ。 それに運動部と違って拘束時間が長くないから、勉強にも支障がでないと思ったから。 そんな俺を見て道弥は「幸太はぶれないなぁ」と笑っていた。 なんでこんなに頑張れるか自分でも不思議だった。 中2になり周りが彼女が欲しいと言い始めても、俺は全く興味がなかった。それより出来るだけいい高校に入って大学受験を有利にしたかったし、本も沢山読みたかったし、美術館とか博物館に行って本物に触れたかった。 今から思うと少し変わってたのかもしれない。だけど、今の俺もその頃と全く変わってない。流石に彼女が欲しいと思うようにはなってきたけど。 だけど、優先順位の一番は建築家になることだ。 ごめん、葛城。 俺みたいな変わった奴を好きになってくれて嬉しいのは本当だ。 だけど、やっぱり付き合うなんて出来ないよ。 ごめん………。 あれ、俺寝てたのか? 葛城の家から帰ってベッドに寝転んでいたら、知らない内にうたた寝していたらしい。なんだか懐かしくて、少し悲しい夢を見ていた気もするが思い出せない。 ━━考えても仕方がないから、風呂に入って少し勉強してから早めに寝ることにした。
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