それからの日々

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「ところでさ、何で幸太君になったか聞いた?」 「ああ、呼んでみたかったらしい」 「へえ。そんなんで納得したんだ」 道弥がニヤニヤしだした。正直ウザイ。 「納得はしてないけど、呼び方なんてどうでもいいかと思ってさ」 「そうなんだ。で、告白の返事はしたの?」 「………した。つもりだったんだけど、通じてなかったみたいなんだ」 そうだ、どうしてさっき葛城とは付き合えないってきちんと伝えなかったんだろう。 何のために走って行ったんだ? ………でも、葛城を泣かせたくはないな。 さっき名前呼びしていいって言ったら、すごく嬉しそうに笑った。あの笑顔を守りたい。 あれ、俺どうしちゃったんだろう。 葛城のこと……好きじゃないよな? 「なあ、友情と愛情はどうやって見分けるんだ?」 「そうだな、キスしてみれば?キスが出来れば愛情、できなければ友情だよ」 なるほど………キスか、って俺何を血迷ってるんだ。葛城とキスなんか出来るわけないだろ。
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