それからの日々

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道弥を睨むとハハハと笑顔を向けられた。 「ごめんごめん、ちょっとした冗談だよ」 「…………なあ、今試してみようか?」 「えっ」 「キス。俺がお前に出来たらさっきのは間違いだって証明できるだろ」 「お、おい…………」 道弥の顎に手をかけてゆっくりと顔を近づける。 「目、つぶれよ」 「う、嘘だろ、ちょ………幸太………」 二人の距離が数センチになった時、観念したのか道弥がぎゅっと目を閉じた。 あれ、逃げないのか?道弥の方が体格がいいんだし、突き飛ばせばすぐに逃げられる気がするんだが。 キスか。こんなので本当に愛情かどうか分かるのかな。後少しで触れる唇を眺めていると「ストップ」と言う声が教室に響き、腕を引かれて抱き締められた。 「な、何してるの?ふ、二人は付き合ってるの?」 なぜか葛城君が教室にいて、俺を抱き締めて泣いていた。 とりあえず説明を……と思うが腕の力が強すぎて抜け出せない。 「誤解だから、俺達付き合ってないから」 「俺達?」 「いや、そうじゃなくて………道弥、ちゃんと説明しろ」
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