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などと満足すら覚えてしまい、6畳半の部屋でニヤニヤとケータイを片手に呆然としている男の無様な姿がただあった。
そして男は決断した。真に彼女のためになることは何かを考えればこれしかない。
「今インストールしてるんだけど、これから会えないかな?」
一緒にゲームを始めることを店長は選んだのだ。
「もちろんオッケーですよ!」
(あれあれ……なんだろう可愛いって、正義だな……)
そんなこんなで深夜の0時半頃に毎月一度程度シフト終わりが合った日などに来る。
コーヒーでブレイクを楽しみながら、湯にも浸かれる馴染みの風呂屋に集まり、備え付けのパソコンの前に彼女と二人座っていた。
「ここキンコモインストール済みなんで最近よく一人で籠ったりするのにも便利だったんですよね~ おふろもありますしね!」
「そうだったんだ~」
自分の上の空な返事にもうここまで来たのだから心を決めろと言い聞かせる……
「だって一石二鳥じゃないか」
(ゲームをする時間を共有し、現実で彼女との話題も出来上がる。それはまさに)
「そうなんですよ!一石二鳥です!」
(あれ、声に出てたのか。ミキちゃんがさっきなんて言ってたかわからないがまぁよし。)
「それじゃーキャラメイクと拠点登録までさくっとやっちゃいましょう!」
(天使かよ。ここ天国じゃねぇの……?)
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