2話 素直な気持ちで

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2話 素直な気持ちで

私こと星川きらりはさっきのさとしくんの言葉を思い出していた。 ・『星川さん。さっき曲がらずに第二校舎沿いをまっすぐ行ったほうが委員会室のある第一校舎は近いんじゃないですか?』 あぶなかったぁぁああ。さとしくんって意外と鋭いところあるのね。あのまま、もし第二校舎沿いを歩いていたら、私のウソがばれてしまうところだったわ。 だって、だって、英会話部は第二校舎に存在していますからぁぁああ! とっさに水道工事ってごまかしたけど。 しばらくは気を付けないと。せっかくのカモ…間違えました。せっかくの新入委員なんですから。 そうこう考えているうちに、第一校舎に着く。 私たちは、委員会室のある二階へと上がっていく。 「学園生活向上委員会(通称学向(がっこう)委員会)の部室はね。けっこう優遇されているのよ。日当たりのよい部屋、フットサルが出来るほどの広さ、お茶、菓子類すべて完備されているの。すべては生徒のための委員会だから許されていることなんだけどね。」 「すごいですね!それは少し魅力的ですね。」 よしっ!この調子でいけば、この委員会にはいってくれるわね。私はミスをしないように気を引き締めるのだった。     
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