第1章

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第1章

「やっぱスノボ楽しいー!!雪質最高ー!!」 ひと滑りした後、早朝の見渡す限り真っ白な銀世界の中で、颯太は両手を高く上げて叫んだ。 「よく言うよ。婚約者を放ったらかしにしておいて」 と、友人その1、剛田太一(ごうだたいち)。 「楽しいものは楽しいじゃん」 「じゃあ、俺がもらうぞ?」 と、友人その2、楠木悟史(くすのきさとし)。 「却下、あげない、ゲレンデも結菜も俺のもの~」 と再び両手を高く上げて答えるハイテンションな颯太だった。
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