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剛田太一は短髪のガテン系、楠木悟史は長髪細めメガネの知的系、そして颯太は爽やか系という三者三様の個性だったが、3人とも180くらいの身長で顔もそれなりにまとまったトリオで、本当は街中なら目立つところだ。
残念ながら、ここ龍神平のゲレンデではスノボ用のウェアとゴーグル、ニット帽で、ただの人だった。
「女っ気、ねー!!」
太一が叫ぶ。
「スノボがあれば十分だろ?」
颯太が本気で言っている。
「ふざけんな!お前には結菜、悟史には美希ちゃんいるけど俺は孤独だー!」
「太一、楽しそうだな」
「悟史!冷静に言うなー!」
「まあまあ、そんなことよりもっと滑ろうぜ!」
そう言って颯太は、さっさとリフトの方へ滑って行った。
「おい、待てよ!」
「やれやれ……」
そんな感じで楽しそうな三人だった。
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