【真実】

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※※※  成長と共に、その可愛らしさを増してゆく夢ちゃん。  小さな身体と愛らしい顔立ちに、酷く庇護欲を掻き立てられるのと同時に、メチャクチャにしたくもなる。  ーーそんな衝動を抑える為。  いつからか俺は、不特定多数の女の子と関係を持つようになった。  幸い、女の子に困ることのなかった俺は、その全てを夢ちゃんの代わりとして抱いた。  それは最早ーーただの性処理にすぎない。 (あぁ……。夢ちゃんが相手だったら、どんなに幸せなんだろう……)  そう思いながらも、不特定多数の女の子と肌を重ねる日々。 (まだ、時期尚早だからね……。奏多が牽制(けんせい)してくれてるお陰で、暫くは安心だろうしーー)  ニヤリと口元に弧を描くと、嬌声(きょうせい)を上げ続ける女の腰を掴んだ俺は、更に奥へと己を押し込んだーー ※※※    高校へと進学すると、程なくして自制の効かなくなった奏多が暴走し始めた。  夢ちゃんのことを、力ずくで手に入れようとする奏多。  すっかりと怯えてしまっている夢ちゃんを見て、奏多はなんて馬鹿な男なんだろうと思った。  夢ちゃんを犯すのなんて、そんなのは簡単なこと。  でも、俺は夢ちゃんの心も身体もーーその全てが欲しかった。  俺だけを見て、俺だけを必要としてくれる夢ちゃんがーー  だから、奏多みたいに馬鹿な真似は絶対に犯さない。  そんな事をしたって、夢ちゃんに嫌われてしまうだけだからーー  俺はゆっくりと確実に、夢ちゃんの全てを手に入れる。 (だけど……。お仕置きは必要だよね)  そう思った俺は、奏多に従い俺を避け続ける夢ちゃんに虫をプレゼントした。  泣いて怖がる夢ちゃんは、それはそれはとても可愛くてーー  酷く興奮したのを、今でも覚えている。 (ーー今回は、それ以上かな……?)  腕の中でスヤスヤと眠る夢ちゃんを眺めて、うっとりとする。  これは、相変わらず奏多に従って俺を避け続ける夢ちゃんへのお仕置き。  抱えている夢ちゃんをそっと畳の上へと下ろすと、その両手を拘束して目隠しをする。  先程、ペットボトルに仕込んでおいた睡眠薬で、ぐっすりと眠っている夢ちゃん。 (夢ちゃんは本当にバカで……可愛いね)  俺はぐっすりと眠る夢ちゃんに跨ると、まるで壊れ物を扱うかのようにそっと優しく触れると、その小さく愛らしい唇にキスを落とした。  ーー暫くの間、夢ちゃんとのキスを堪能していると、目を覚ましたらしい夢ちゃんが抵抗をし始めた。  泣き叫んでいるのであろう夢ちゃんに、酷く興奮する。  少し脅かすだけのつもりでいたけれど、どうにも止まりそうにない。  そっと胸に触れてみると、身体の割に大きいソレに更に興奮する。 (もう、このまま犯してしまおうかーー)  ーーそう思った時。  夢ちゃんの口から、涼の名前が飛び出した。  その名を聞いて、一瞬で我に返った俺はピタリと動きを止めた。  あの日ーー駆除したはずの害虫。  夢ちゃんは、まだ涼のことを忘れられないらしい。  なんて可哀想な夢ちゃんーー  乱れた姿で恐怖に打ち震える夢ちゃんを見下ろし、恍惚(こうこつ)とした表情で微笑む。 (こんな夢ちゃんの姿……。目隠しのままだなんて、勿体ない事をするところだった……。ーー続きはまたね、夢ちゃん)  俺は心の中でそう呟くと、夢ちゃんを置いて書道室を後にしたーー ーーーー ーーーーーー
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