訃報。

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もうすぐクリスマス。 クリスマスまで2ヶ月を切り 街は賑わいを見せ始める。 アメリカに留学して出来た彼、 ケビンの家族と過ごす予定だ。 彼のママとクリスマスのメニューを決め、 午後からは買い出しに行く……。 私の携帯電話が着信を告げた。 番号登録は無い。 でも日本からの国際電話ということはわかった。 「はい。」 「梅宮 茉莉花さんの携帯電話でよろしいでしょうか?」 「はい……あの……」 「申し遅れました。 私、楠木法律事務所の荒木と申します。 突然のお電話で失礼いたします。 茉莉花さんのお母様、弥生様がお亡くなりになりました。 急ではありますがご帰国していただきたくお電話した次第です。」 「…………」 私は思わず、電話を落とした。 それに驚いたケビンの母、アンが電話を拾い対応してくれた。
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