聖夜の贈り物。

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「「「ルナ頑張れ!!」」」 観客がルナを押す……。 「僕には……19歳年上の姉さんがいます。 でも僕は彼女に会ったことはありません。 僕は母さんの命と引き換えに産まれました。 母さんは未婚だったから……僕は施設に行くところを今の父さんが引き取って育ててくれました。 父さんにもミナにも感謝してます。 そして姉さんのコトを正直に話してくれて本当に嬉しいです。 偶然……ホント偶然にシノが姉さんと知り合ったんだ。 シノが姉さんを見つけてくれたんだ……。 姉さん、貴女は決して一人じゃないです。 貴女には僕の他に……もう一人家族がいます。 腹違いの弟がいます。 だから…………安心して……今の家族と 幸せになってくだ…………さい…」 ルナは泣き崩れシノに抱えられた。 「ほんと皆んなありがとう! また近いうちに遊びに来てね!!」 大歓声が上がりステージのライトが落とされた。 ……今の何…… ルナは何を言ってるの? 誰の話し? 『決して名乗り合わない』 弁護士さんとの約束……。 だからルナは名乗らない。 ルナが16年忘れる事のなかった弟……。 嬉しくて 嬉しくて 神様は何て素敵な贈り物をくれたのだろう…… こんな幸せな 聖夜の贈り物は初めてで………… 今夜は ゆっくりと『ルナ』を楽しもうと思った。 ママ…… ルナを産んでくれて ありがとう。 ~fin~
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