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帰国。
アンが言うには
荒木さんの話しによると
『出血が多くて助からなかった。』というコトらしい。
事故なのか病気なのか全くわからない状況だけど
とにかく帰らなきゃけない。
アンが心配だからとケビンの日本行きを認めてくれた。
必要最低限の荷物とパスポートを持ち
日本への飛行機に乗った。
久しぶりの我が家。
玄関の扉を開けた。
リビングに向かうと
男の人が2人。
「茉莉花さん、お疲れ様です。
私、お電話で話しをさせて頂いた荒木です。」
そう言いながら名刺を渡された。
隣の男性に目を向けた。
「久しぶり。俺のコト知ってる?
同じ、高校に通っていた楠木。
突然、ゴメンね。
ウチの……ウチ、法律事務所やっててさ。
たまたま事務所で荒木さんが君と電話してるの聞いて……
無理言って荒木さんに同行させてもらったんだ。」
「楠木くん?バスケ部の?櫻くんの友達の?」
「うん。サクの事知ってるの?」
「うん……少し話したくらい。」
「そっか。
梅宮さんがイヤじゃなかったら
俺も微力だけど手伝わせてもらうよ。」
「……ありがとう。」
「梅宮さん、弥生さんは寝室です。
会ってあげてください。」
荒木さんが言った。
4人でママの部屋に向かった。
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