助けて~ 美加

4/6
前へ
/290ページ
次へ
 「美加~はよ、二年生の勉強をするのだ~」  「嫌だもん!」  わたしは逃げる。逃げて元わたしの部屋に行く為に廊下を駆け足で走る。  唯が「待てー」と、追いかけてくる。  誰が待つもんですか。  元わたしの部屋の前に辿り着き、ドアノブをまわすが、扉が開かない。  ガチャガチャ、再度まわすが開かない。鍵がかかっているようだ。  「はは~ん! わたしが鍵も閉めないと思ってたの」  振り返ると、唯がわたしの後ろで腰に手をあてて仁王立ちしていた。
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加