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「今、なんて言った? なんて言ったんや」
「え、唯のばーかと」
「あんたおちょくっているんか」
う、うわぁー恐すぎる。物凄い形相だ。
「別に。ただなんとなく」
「はぁ、あんたは、なんとなくばーかっていうんか」
わたしに柔道技をかけようとしてくる。
やめてー、やめてくれー
わたし達が道路で騒いでいると、後ろから声がした。
「何をやっているの? 仲良し姉妹やな」
由香利さんがニコニコしている。
「あ、でも姉妹逆転してんなぁ。美加ちゃんて強いね」
「いやあのその」
と唯は焦っている。
由香利さんから見ると妹が姉をいじめているように見えるのだから不思議だろう。
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