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「で、あるからして、唯たるものになるためには、プリティを極める必要があるのです。唯学とは……」
わたしは、黒板に白いチョークを使いキュキュと書く。
ん? なんや?
おとなしいなと思い後ろを振り返ると実加が居ない。
何処だあの子。
あ、今、正に部屋の扉のノブに手をかける実加を発見。
「唯学を聞かずに逃げるつもりなんか~」
「当たり前でしょ。そんなもの聞いていられないよ。耳が腐る」
「なんやって、その口はなんと言ったんや?」
「耳が腐ります~」
なんたる反抗だ。許さん。
と、怒りを沸騰させたその時、実加は扉の向こうへと逃げた。
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