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「にゃはは、ぬふふっ!」
わたしは、肩を小刻みに揺らし笑ってしまう。だって、わたしは面白いことが大好きなんだから。
「ねえ、唯、わたしの声なんだか変じゃない?」
「唯学をちゃんと受講しないから声が変になったんやろうな。プリティーにはほぼ遠いね〜。あっはっは〜」
「ねえ、唯ふざけないでよ。わたしの声がおっさんになっているんだよ」
お父さんの姿をした美加の奴は顔を上気させわたしを睨む。これはやっぱり入れ替わっているやんか。めちゃくちゃ面白いわ。あはは。
「なあ、唯、お父さんの声も変なんや。可愛らしい女の子の声になっているんだが……」
美加の姿をしたお父さんも眉間に皺を寄せわたしを見上げて言った。
「そうだね。では、鏡を見るとその答えがわかるんと思うんや」
わたしは腰に手を当てて二人を見下ろす。そして。
わたしは全身鏡の前に立ち「この鏡で自分達の姿を確認したらええと思うで」と言って美加とお父さんに視線を向けた。
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