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「え? 全身鏡の前でってまさか」
お父さんの姿をした美加の顔は顔面蒼白になっている。まあ、それはそうだろ。プリティーなわたしとの入れ替わりが終わった矢先今度はお父さんになっていると、予想がつくはずだもんね。
「全身鏡? 何故だ?」
美加の姿をしたお父さんが首を横に傾げわたしを見る。
「つべこべ言わず早く鏡を見てよ〜く自身の姿を確認するんや」
わたしがそう言うと美加とお父さんはこちらにやって来た。
さあ、二人はどんな反応をするのかな。楽しみ楽しみだ。
「さあ、確認をどうぞ~や」
美加とお父さんが全身鏡の前に立った。
二人は自身の姿を食い入るようにじっと見ている。
そして。
「う、うわぁ〜!! な、なんやこれは!!」
美加の姿をしたお父さんが大声を上げた。
可哀想にお父さんはかなりびっくりしているようだ。一方お父さんの姿をした美加は呆然と立ち尽くし。「どうして……」とおっさんの声で呟いた。
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