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「あははっ! 美加おっさんの声になってるやんか。まあ、姿もおっさんやけろな」
わたしは、美加のおっさんの声が可笑しくて可哀想だけど笑ってしまった。
「お、おっさんの声ってお父さんの声でしょ。それと、笑わないでよ」
「そうだぞ。その声は俺の声やろ」
美加とお父さんがこちらに視線を向けキッと睨んでくる。なんかめちゃくちゃ父娘って感じだ。体は入れ替わり逆になっているけれど。
「あははっ、良いやんか。お互い体が入れ替わって父娘を満喫できるやんか。一緒に暮らしていなかった年月を取り戻すチャンスやんか」
「唯! ふざけないでよ!」
「おいおい、唯なんてことを言うんや……」
声が逆なんだから笑えて仕方がない。
「知ら〜ないと。さあ、唯学の受講の続きをしよう」
「はぁ! 唯学なんか受講しないよ」
「逃げたらアカンでわたしの授業は必須科目やと言ってるやんか」
わたしはニヤリと笑ってみせた。
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