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「私の名前が苺谷ちよ子だから、苺チョコにしたの。私(の名前)みたいなチョコレート。私を食べてみて。」
「言い方!!なんか誤解招きそうな言い方だから、それ!」
一つ摘まむと、ほおばる京介。私は内心ドキドキしていました。だって、初めてチョコ作ったんですよ。
「おいしい!ちゃんと苺の風味もある!」
京介のうれしそうな顔を見て、私はうれしくなります。
なつみが説明する。
「当然よ。ちゃんとテンパリングして、仕上げにストロベリーパウダーふりかけたんだから。」
「天パーリング?」
「京介には..後でちゃんと説明するわ..それよりも、ちよちゃんにいうことあるでしょ?」
京介が私の前に立って見つめてきます。すごいドキドキします。
「あの、おいしかったです。僕あんまりチョコ好きじゃないですが、これなら、食べられます。本音を言うともっと食べたかったです。ありがとうございます。」
紅潮した頬でさわやかな笑顔でそう話す京介。私は何か心に来るものがあったのです。
「えへへ~。京介くん~。ありがとう。えへへ~。今日の生徒会はバレンタイン休暇。えへへ~」
「会長!?どうしたんですか?なんかキャラ崩壊してますけど!?」
「えへへ~。京介くんにもう一度私(苺チョコ)を食べて欲しいな。えへへ~。」
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