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「だから、言い方!あの、苺谷さん?なつみさん。会長どうしちゃったんですか?」
「ちよちゃん、壊れちゃったわね。これは京介くんのせいよ。」
「なんでぼく!?」
どのくらい時間が経ったでしょう。私はソファで寝ていたようです。起き上がるとそこには、生徒会のメンバーがいました。
「おはよう。ちよちゃん。」
「おはよぉぉおうわぁ」
あくびをしながら答える私。
「みんなもどうしたの?なんか私疲れて、寝ちゃったみたいだね。」
きっとチョコレートの食べ過ぎだな。チョコ禁止法案が通ると思って、チョコレート漬けの毎日だったから...チョコ!?
私はとっさに思い出します。テーブルの上のチョコのラッピング。紅潮した頬の京介。
いやぁぁぁあああ。私は全部思い出したのです。会長らしからぬ、いつもと違う壊れた私を。
もう恥ずかしさでいっぱいになります。
「京介..」
「はい。って大丈夫ですか?顔赤いですよ?」
「京介のせいよ。何もかも京介のせいよぉぉおお!」
「だから、なんでぼく!?」
「やっぱりバレンタインなんか大っきらいぃぃぃいいい!」
そう言い残すと、私は恥ずかしさで涙目になりながら、生徒会室を飛び出していくのでした。
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