バレンタイン

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「もしかして、ちよちゃん。チョコじゃなくて。バレンタインが嫌いなんじゃない?バレンタインの学園内が恋愛ムードになるのが嫌いなんじゃ...」 「ち、違うもん。私はただ..学園の規律を守るために..」 生徒会に乙女がいたぁぁああ!さらに顔赤くしてるもの。モジモジしてるもの。 「ほんとだよ。み、みんなのためを思ったチョコレート禁止法案なんだよ。はっ!この法案に反対するということは、もしかして、みんなチョコレートメーカーの手先だな!よく見たら、名前にお菓子メーカーの名前入ってるし。」 「たまたまだから、たまたま、森永、江崎、明治(読みはあきはる)なだけだから!」 「この生徒会役員の中には、企業と癒着しているものがいることが判明しました。私会長の権限により副会長、書記、会計の3名を解任します。」 「独裁者か!」 もう僕はそうツッコまずにはいられなかった。 「ちよちゃん。落ち着いて。」 なだめるように諭すなつみ。 「ちよちゃんの気持ちは分からなくはないけど、身勝手すぎるよ。」 「うぐぅぐっ」 涙目になりながら、言葉を詰まらせる苺谷会長。 それにしても、さすが会長の幼馴染。暴走した会長をなだめられるのは、なつみさんくらいだよ。     
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