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「できたね。せっかくだから、すこし味見しようか。この溶けたチョコにフルーツやマシュマロつけるとおいしいんだよ。」
私は小さいボウルを用意し、味見する分だけ移した。大きいボウルにはまだ8割ほどチョコが残っている。これだけあれば、生徒会メンバー分のチョコは作れるわね。
私はフルーツやマシュマロを準備する。
「では、いただきましょうか。」
「うん。」
すると、ちよちゃんは大きいボウルを持って来るのだった。
「ちょっとまって!?それは手作りチョコ用だからね。味見用は小さいボウルだから」
「えっ?」
大切な人を失ったかのような絶望の表情をする ちよちゃん。
どれだけ食べたいんですか。あなたは。
「ちよちゃん。普段生徒会でお世話になっている京介くんや金崎くんに感謝の意味で渡すんだから、それだと手作りできないよ。」
「でも、私の京介たちに対する感謝の気持ちはこれくらいだよ?むしろ多すぎるくらいだよ!チ〇ルチョコくらいが妥当だよ!」
「感謝の気持ち少なくない?!この場に京介くんたちがいなくて、心底よかったと思ってるわ。」
私が小さいボウルを持ってきて、気を取り直して味見をするのだった。
「苺につけるとおいしい!マシュマロもあったかいチョコだとさらにおいしい!」
「でしょ?お菓子作りの醍醐味はこの味見の時間だと思うわ」
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