第1話

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 美しい造形は、まだ目の前にあった。力む様子もなく僕を軽く抱え上げた彼は、そのまますたすたと歩き出す。咄嗟に肩口へとしがみついたそのとき、僕は初めて気が付いた。彼が真っ白な白衣を着ていることを。
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