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かちーん。
「なんであんたが命令系使うのよ」
「…………なってくれませんでしょうかねぇ？」
及第点だが、ため息をついて一緒してやる事にした。
私は平気だけれど周りの視線は一度はこいつを見ている。
「お、これ美味かったやつ」
「あー、そういうの好きそ。私も好きだけど」
「クラフトビールか大吟醸で食う」
「わっかるー。アイスワインも合うー」
「ははっ、俺と一緒じゃねぇか」
――あ、今の顏。
こいつはふてぶてしいやつだが、いいやつだ。
仕事上でしかよく知らないけれど、いいバランスのやつだ。
ごくたまにこうやって笑って、目に皺を作るやつだ。
「……義理、いる？」
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