序章:逃避

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序章:逃避

 お前の取り柄はその顔と親譲りの売女みたいな体しかないんだよ、リシェ。  自分の全身、じっくり見てみた事あるか?  …やらしい雰囲気ぷんぷんさせてやがる。  男の癖にお兄様を挑発させるとは、大したもんだよ。  頭に響く。  この家に居ると、頭が割れそうになる。  俺が悪いのか。  違う方向からまた違う声がする。  あんたを見るとあの女の顔を嫌でも思い出す!  近付かないで!汚らわしい!またリオデルを誘惑したのね、この野良猫!あんた、あの売女にそっくりだわ!吐き気がする、私の視界から出て行きなさい!  そんなつもりもない。むしろ近付くのはあいつの方じゃないか。  頭が割れそうだ。  ぜんぶ、おれがわるいのか…
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