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話を全く聞かないルイユの自由っぷりが炸裂していた。
「俺はこれから任務に行くのだ。お前に構っている暇なんて無いぞ」
朝っぱらから苛々させられながら、リシェは制服をしっかり着込んだ。しかし自由過ぎるルイユはあどけなさのある頰を膨らませ、「えー」と不服そうに言う。
彼はズカズカとリシェの部屋に入り、ベッドに腰を据えて室内を見回した。
まるで彼が部屋の主のように。
「何だ?」
「地味な部屋だな!お前そのものじゃん」
「…余計なお世話だ!!」
必ずいらない事を言いだすルイユを部屋から出そうとするが、彼は動きそうにもなかった。
枕元に寝かせていたクマのぬいぐるみを引っ張り出すと、彼はその柔らかさについ頬擦りをする。
「柔らけえぇえ!お前にしてはいい趣味してるな!」
「それはロシュ様から頂いたものだ、気安く触るな」
どうでもいいから部屋から出て行って欲しい。
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