第十三章:呪吸石と双子の兄弟

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「よっしゃ、じゃあ行くぞルシル。大聖堂の中あちこち回ってやろうぜ」 「んふふ、リシェと遊ぶのはまた次ね。リシェ、僕達が居ないからって寂しがらないようにね」  可憐に微笑むルシルに、脱力するリシェ。 別に寂しがらないし…と困った顔をした。  二人が螺旋階段をバタバタと降りていく音を聞きながら、クラウスは改めてリシェに詫びの礼をする。 「ご無礼をお詫びします、リシェ様。とにかく言っても聞かない性格が加速してしまって」 「いえ…」  あいつらはああいう奴らだ、とリシェは思っているので別に無礼だとは考えてはいなかった。 「ふふ、リシェはあの子達には十分慣れていますからね。リシェ、朝ご飯はどうしますか?丁度クラウス殿が持ってきて下さった美味しいパンを頂きましたが」  リシェはロシュから買って貰ったぬいぐるみをベッドに寝かせると、ふっと大人びた微笑みをしながらいただきますと返した。
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