朝に恋して

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 カーテンの隙間から光が差し始めた。夜明けがやって来たのだ。  昔は憂鬱に感じられた朝も、今ならば恋しいと思える。それはきっと、平成が始まった頃よりも、平成が終わる今の方が満ち足りた生活をしているからだろう。  まだ早い時間だけれども、僕はカーテンに手を掛けて光を入れた。
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