第1章

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今日は1年に1回の特別な日だ。 ネクタイを締め、上着に袖を通しコートを羽織る。 それから姿見でおかしなところが無いか確認。 コンコン。 アパートのドアがノックされ、返事を返す間も無くドアが外から開けられる。 「おはよう! 修ちゃん、用意できた?」 ドアを開けた美女が部屋の中を覗き込み、僕の顔を見て声をかけて来た。 「美紀さん、おはようございます。 今、行こうとしたところです」 「じゃあ、下で待っているね」 「はい」 ドアの鍵を閉め、階段を下りてアパートの駐車場に向かう。 「修ちゃん、おはよう」 「誕生日おめでとう」 「おめでとう」 「誕生日おめでとうございます」 「おはよう」 「修ちゃん、誕生日おめでとう」 「修一さん、おはようございます」 「20歳の誕生日おめでとう」 「修一! おはよう」 「修一、誕生日おめでとう」 美紀さんを含め10人の美女と美少女が、僕に声をかけて来る。 「皆さん、おはようございます」 僕の誕生日を祝ってくれる彼女たち全員と、此からデート。 特別な日って言うのはこの事。
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