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今日は1年に1回の特別な日だ。
ネクタイを締め、上着に袖を通しコートを羽織る。
それから姿見でおかしなところが無いか確認。
コンコン。
アパートのドアがノックされ、返事を返す間も無くドアが外から開けられる。
「おはよう! 修ちゃん、用意できた?」
ドアを開けた美女が部屋の中を覗き込み、僕の顔を見て声をかけて来た。
「美紀さん、おはようございます。
今、行こうとしたところです」
「じゃあ、下で待っているね」
「はい」
ドアの鍵を閉め、階段を下りてアパートの駐車場に向かう。
「修ちゃん、おはよう」
「誕生日おめでとう」
「おめでとう」
「誕生日おめでとうございます」
「おはよう」
「修ちゃん、誕生日おめでとう」
「修一さん、おはようございます」
「20歳の誕生日おめでとう」
「修一! おはよう」
「修一、誕生日おめでとう」
美紀さんを含め10人の美女と美少女が、僕に声をかけて来る。
「皆さん、おはようございます」
僕の誕生日を祝ってくれる彼女たち全員と、此からデート。
特別な日って言うのはこの事。
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