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なんにせよ、このままでは終わりが来ない。
「まずは数を決めろ。金額じゃないぞ、箱数だ」
「ええ~無理」
「無理じゃない。そうすれば当然、金額も低くなる。日本初上陸は諦めろ。いつか本場に行け」
「稼げる社会人は言うことが違う……」
「バカ。お前だって来年は社会人だろうが」
「就職かあ。できるかな……」
「……百パー無理だった時には相談に乗ってやるよ。そして早く帰れ」
「今日の倖之ちゃんは冷たい。チョコレートは好きだって言ってたのに」
一緒に選ぼうよ、とカタログを扇に広げた柊に、きっぱりと倖之は首を振った。
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