魔女と白銀の騎士

あらすじ

魔女とあだ名される学者のヘリン。彼女は王命で国境にある集落へ派遣される。任務は生贄を差し出せと言ってきたドラゴンとの交渉だった。

しかし、道中に足止めをくらい、５日間遅れで現地入りをする。全ては終わったあとの事。住人たちは彼女を歓迎はしなかった。

一方でもう一人の客人、騎士は恩人と呼ばれ、大層にもてなされている。
彼はドラゴンを倒したと感謝され、要人扱いだ。

それを目の端に、ドラゴンの調査をするヘリンだったが。

騎士というわりに、鎧も剣さえも着けないこの男。ヘリンをこっそりつけまわし、何やら気になる様子を見せている。

ドラゴンとのやり取りの場は５日間放置され、あまりの惨状であった。
そこで探し物をするヘリンであったが、ある青年が現れる。青年とヘリンがそれぞれの思いで話をするなか、騎士は何もできずにいた。
集落は恐怖の対象から解放されたからか、毎日がお祭り騒ぎ。夜毎、どこかの家で酒宴が催される。

その背景でヘリンは騎士にだけ、現状を説明する。

ドラゴンたちは同胞を人間に殺されたと思っている。このまま放置すれば必ず報復されるだろう。
ことは集落に限ったことではない、国全体、後手に回れば人類全体との戦争に発展するであろう。

しかし、犯人は別にいるとヘリンはいう。
それを見つけさえすれば方向性は変わると。

ヘリンと騎士の犯人探し。騎士の隠し事、ヘリンの探し物も含めたファンタジーなお話です。
ドラゴンは誰に殺されたのか。それはあらすじでも言えません。

ちょっと性格に難があるヘリン。騎士が優柔不断なわけ。普通の人間であるヘリンが魔女とあだ名される理由。

出来るだけ色濃く描いて行きたいと思います。