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道を一人歩いていると、前方の暗がりの中に、なにやら2つの人影が見えた。
うわっ、またカップルかよ。
思わずため息が出る。
「先生……お願い」
「もう、すぐそこでしょう?……ほんと昔からあなたは堪え性のない人ですね」
……ん?おかしい。
聞こえてくる声が二人ともやけに低いのだ。
「お願い、先生」
「……仕方ないですね」
近づくにつれて、だんだんと二人の形がはっきりしてくる。
一方は肩幅の広いスポーツ選手のようなガッシリした体型をしていて、もう一方は背が高いモデル体型の男だった。
……やっぱり……二人とも男だ。
気色悪っ!ホモかよ。
……うわっ!
目の前の光景に、俺は自分の目を疑った。
モデル体型の男がガタイがいい方の男を壁に押しやってキスをしたのだ。
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