2:桜田種葉という女

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上を見るともう一段上の給水塔設置所から足がぶら下がっていた…   足の下にははしごがのびている… はしごを昇る…   いたずらに風が吹いた…   幸季『おぁっ…あぶっ…』   落ちそうになる…   なんとか後ろには 倒れずに済んだ…   が…   反動で前に倒れ あろうことか 風でめくれ上がった スカートに顔を突っ込む始末…   種葉『…んっ…?』   きゃーっ(幸季)   幸季『…あははっ…』   種葉『…っ…』   幸季『風のいたずらですよ?』   種葉『…っっっっっっ…!!』   種葉の顔は羞恥なのか怒りなのかわからないくらい真っ赤だ…   幸季『あわわわわわっ事故だ事故!!待てって!!』   種葉『見たでしょう!?』   幸季『見てない見てない!!砂が目に入って目つぶったって!!』   種葉『ホントに?』   幸季『あぁ、男に二言はない!!』   種葉『ホントに見てないのね、あたしのくまさんパンツ』   幸季『え?あれ猫だろ?』   種葉『っっっっっっっっっ!!怒』   しまっ…   種葉『嘘つきぃー!!』   ドンッ…   次の瞬間、俺の体は風に乗った…   すぐ落ちたが…   っつかパンツに 突っ込んだ事はいいのか…?   まぁ…恥ずかしがるなんて 少しは可愛げあるじゃんか…   あー…目が開かないよママン…   幸季『ははっ…体中痛いですよ、桜田サン…』   俺の意識は そこで途切れた…
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