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こうして私たちはXを殺すことにした。洋子は多数決で渋々だが了解した。そのためにまず校内のどこかにあるピストルを見つけようということになった。
この学校は3階まである。その為3チームに分かれることにした。私と舞は3階、優子は2階、洋子は1階を探索することになった。千夏は意識を失っているだけなので、ひとまず1階の保健室で休ませることにした。
保健室で段取りをくんでいると
「皆さん私を殺すことにしたんですね」
スピーカーから恐ろしい声がした。
私達はXを殺すという事に意識を向けていて見られているという事を忘れてしまっていた。
私たちはなんで間抜けだったんだ。X殺害計画は失敗に終わったと思った。
「馬鹿だな皆さん、全部見てましたよ。私を殺すですか、、、それもおもしろいかもしれませんね。私は2階の放送室にいます。私はここから一歩も動きませんので頑張って殺しに来てください」
「これって助かったの」
私が顔を上げていった。
「そうね」
洋子は声のしなくなったスピーカーを見続けて呟いた。
「必ず出ましょう。ねぇ千夏ちゃん」
千夏の頭をなでながら優子は言った。
私は舞を見てみた。舞は何も言わずにただうつむいて震えていた
こうして私たちにはXを殺すという目的の元、絆をつよめた。
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