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私と舞は3階の理科室にいた。
「ないねーピストル」
私と舞は椅子の裏や机の下引き出しの中などそこらじゅうをひっくり返して探していた。
「ま、真由美さんは彼氏とかいるんですか」
いきなり舞が聞いてきたきものだから机の下を探していた私は驚いて頭をぶつけてしまった。
「急に、どうしたの」
「私が早くここを出たい理由、真由美さんには聞いておいてほしいと思って」
舞は胸に手を当てながらしゃべり始めた。
「実は私結婚するんです」
「式ももうすぐで、それに私その人の子供を妊娠していて」
私は28で、結婚もまだなのにこの子はもうしてしまうのか。
というなにか女の敗北感が襲ってきた。が、今はそんな事を考えている暇はない。
頭を左右にふってすぐにリセットした。
「妊娠してるんだったら早く言わなくちゃ。そんな大事な体なら舞ちゃんも保健室で休んでた方がいいよ」
「大丈夫です。まだお腹もでてないし、人数は多い方がいいですし」
舞は顔の前でガッツポーズをして見せた。
「真由美さんは大事な人いないんですか?」
唐突に聞いてきた。
「彼氏はいるけど、でもその人とは終わりにしようと思って」
と私は自分の首にかかってるペンダントを触った
「それ彼氏さんからですか?」
舞が興味津々に聞いてきた。
「そうよ。彼はいい人なんだけどね。少し思い込みが凄くてね」
私は彼の事を思い出していた。
「ほら、私のことはいいから。体調悪くなったらすぐ言うのよ」
「ハイ、ありがとうございます」
舞は勢いよく頭を下げお辞儀をした。
「あ!」
すると舞が叫んだ。
「ありました。ピストル」
舞は高々と見つけた拳銃を上にあげ私に見せた。
その時
ーバァァァンー
下の階から銃声がした。
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