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私と舞は急いで階段をかけ降りた。
「待って、二人とも」
横から優子が走ってきた。
「なに、今の音」
「分かりません。とにかく下へ」
1階に降りてみた。しかし特に変わった様子はなかった。
「とにかく、保健室にいってみましょう。千夏ちゃんが心配だわ」
優子が走りだした。それに続いて私と舞も保健室に向かって走り出した。
保健室まであと3m程の距離にきた時、人が保健室から出てくるのがみえた。
それは洋子だった。しかし私達3人は口に手をあてていた。
なぜなら、てできた洋子が白かったワンピースを真っ赤に染め上げてでてきたからだ。しかも右手にはさっき舞が見つけた物と同じ型だと思われるピストルが握りしめられていたのだから。
「洋子さん何があったんですか」
私たち3人は洋子と一定の距離を保っていた。そのため大きめの声で私は聞いてみた。
「ここからが本番よ」
洋子は冷静に答えた。
そして次の瞬間手にしていたピストルをこちらに向け引き金を引いた。
「キャアー!!!」
3人は一斉に悲鳴を上げその場にうずくまった。弾丸は運よく3人の頭上を通り過ぎていた。
「死ねー」
先ほどまでの上品な洋子の声ではなく、まるで目の前に親の仇がいるかの如く荒ぶった口調でピストルを撃ってきた。
「走るわよ」
優子が言った。そして3人は立ち上がりもと来た道を走っていた。
その間にも洋子は撃ってきていた。その弾の1発が私の足に当たってしまった。
「あぁ!」
「真由美さん!」
舞がかけ寄ってきた。
「だめよ。早く上に行きなさい」
かけ寄ってきた舞をはねのけた。
しかし舞は上に行こうとせず立ちつくしていた。顔を覗くと下唇を噛みしめて握りこぶしをつくっていた。そして顔上げて私の方を見た。
「イヤです」
そう言って舞は私の肩をだいて一緒に上に上がろうとしていた。
「一緒に帰りましょう」
そう言って舞は非力な力で必死に私を2階へと行かせよとした。
「ここはあたしがなんとかするから、二人は早く上へ」
優子だ。
「心配しないで、私柔道で全国大会でたことあるから」
そう言って優子は洋子が来るのを待ち構えていた。
その隙に私達は2階へと上がっていた
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