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私と舞は2階の家庭科室にいた。
「大丈夫ですか。しっかりしてください」
そう言って舞は自分のフリルのスカートを破いて私の足に巻き付けた。
「ごめんね。わたしなんかほっといて早く
逃げて」
「イヤです。真由美さんがどんなになっても私が真由美さんを守ります」
そう言うと舞は私を抱きしめて、背中をさすってくれた。
「舞ちゃん、さっきとは逆になっちゃったね」
私はつい笑ってしまった。
この子は最初こそ頼りなかったがこの数時間でだんだん強く成長していると感じた。
そして舞の温もりにとても安心をした。
ー数分後ー
「音しなくなりましたね」
舞が、口を開いた。
「私少し見てきます」
そう言って出ていこうとする舞を私は止めた。
「私も行く」
「ダメですよ。ケガしてるんですから」
「大丈夫、少し回復したから」
そういってジャンプして見せた。
「ほらね。ただのかすり傷だから」
本当はまだ痛かったが、舞を1人で行かせるわけにはいかないと思った。
「分かりました。でも無理しないでくださいね」
そういって私たちはまた1階へ降りて行った。
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